研究課題
基盤研究(B)
本研究では、「母体のリズム障害が、胎盤を通じた栄養シグナルの障害を介して、児にリズムの同期不全と変調を惹起し、児の適切な臓器発育を妨げ、低出生体重と関連する生活環境病の危険因子となる」、という仮説を検証する。本提案では、光環境や時計遺伝子変異による概日リズム障害モデル妊娠マウスを用いた母児リズム脱同調による子宮内胎児発育不全、産生仔の食行動異常、肥満の増悪の分子メカニズムを、特に、胎盤のシングルセル解析や母体血中のエクソソームに着目して検討する。すでに保有する数百例の母体妊娠時情報、出生児13歳までのフォローアップデータとその胎盤サンプル、母体血清エクソソームについて上記結果を検証する。