研究課題
基盤研究(B)
申請者らはこれまで脳梗塞などの急性臓器損傷後の機能障害は死細胞を免疫学的に貪食させてクリアランスする事により軽減できる事を明らかにしてきた。実際、マクロファージ上の免疫抑制性受容体CD300aが死細胞と結合すると貪食が抑制されてしまうが、抗CD300a抗体で阻害すると死細胞に対する貪食が進み、急性臓器損傷マウスモデルにおける機能障害が著明に改善することを見いだしている。本研究では、マウスで蓄積した知見を基に、ヒト免疫受容体CD300Aを起点としたヒトマクロファージによる死細胞貪食の分子メカニズムの解明、および急性臓器損傷後の機能障害が軽減する新たな免疫学的治療法の確立を目指している。