研究課題
基盤研究(B)
本研究は、カニクイザルを用いて加齢黄斑変性(AMD)の病態解明とモデル動物の確立を目指すものである。霊長類医学研究センターでは、遺伝学的、生物学的に統制されて飼育されており遺伝要因や環境要因を加えた研究が可能である。現在、このコロニーのサルについて全ゲノムシーケンスが進行中であり、これをもとにカニクイザルを用いたAMDモデルの構築を行う。この自然発症AMD類似顕性遺伝家系の遺伝子変異を同定したうえで、個体を経時的に観察・解析することで、初期病態の進行を詳細に明らかにする。HTRA1遺伝子のプロモーターバリアントを分子学的研究で検討したのち、高発現のサルを交配することで新たなモデルを作出する。