研究課題
基盤研究(B)
2000年代以降、日本各地で400件以上の医療情報連携ネットワークが構築されてきたが、多くは利用が低迷し半数近くは既に事業を終了している。しかし、その失敗要因に関する医療経済学的な評価や効率的な構築手法の学術的検討は十分に行われてこなかった。本研究では、我々が開発した医療情報ネットワークを対象とした費用便益分析手法を用い、全国のネットワーク事業における経済的特性を定量評価しつつ、医療情報交換の数理モデルを構築する。さらに、それらの成果を踏まえ、北海道をモデル地域とし、最適な構築戦略を探求する。研究成果は、全国へと展開することに加え、アジア太平洋地域における医療情報化政策への波及を目指す。