研究課題
基盤研究(B)
加齢による筋力低下(加齢性筋萎縮:サルコペニア)は高齢社会において重要な課題であり、これまで動物実験を中心に研究されてきたが、未だ完全な予防策はない。本研究は組織工学技術により人工的に生体を再現したヒト骨格筋組織をモデルとして利用し、基礎研究段階から“ヒトで”検証するアプローチを提案する。特に、本研究では化学的・物理的刺激により速筋組織モデル・遅筋組織モデルを作製することで、究極の筋萎縮モデルおよびコントロールモデルとして利用する。その利点を活かして網羅的遺伝子解析から線維タイプ制御因子を見つけ出し、それを筋組織に投与することで筋萎縮予防法として有効であることを実証することを目指す。