研究課題
基盤研究(B)
重度打撲損傷は,痛みや関節可動域制限による機能障害が長期間残存し,回復に難渋するケースが多い.その理由には,修復過程で皮膚,皮下組織,筋膜,筋の各組織の細胞構成に微妙な変化が生じるとともに,その変化が隣接する組織間の修復に影響を及ぼし合うといった,各組織間の相互作用が関与していると考えられる.そこで,各組織間の相互作用に重要な役割を担うと考えられるリンパ管に着目し,重度打撲損傷からの修復過程で起こる特徴的な皮膚~筋各組織間の変化と相互作用の分子機構を解明し,重度打撲損傷に最適な包括的理学療法戦略を探ることである.