研究課題
基盤研究(B)
筋力トレーニング(筋トレ)は、筋量や筋パワーの向上を目的として、競技アスリートから一般者まで広く用いられている。通常、筋トレにより遅筋化が生じることから、特に瞬発系のアスリートにとって、遅筋化を引き起こさずに筋量および筋パワーを向上させる筋トレプログラムが有効であると考えられる。一方、遅筋線維の割合が高いことは代謝系や心血管系の疾患リスクを低下させる可能性がある。しかし、筋トレによる遅筋化のメカニズムは不明である。したがって、本研究課題ではヒト骨格筋を対象に筋トレによる遅筋化の分子機序を解明し、筋トレや加齢による骨格筋特性の変化や疾患リスクに及ぼす影響について明らかにする。