研究課題
基盤研究(B)
運動は学習・記憶を司る「海馬」の神経機能を高め、アルツハイマー病を含む認知症の予防に貢献する。しかし運動効果が認められなかったと報告する介入研究もあり、「認知症予防に最適な運動プログラム」は確立されていない。本研究は「空間認識」に着目し、「運動(移動)中の空間認識が海馬に対する運動効果を媒介する」と仮説を証明することを目的とする。さらにヒト研究への橋渡しを目指し、空間認識を付加すると海馬への運動効果を増強できることを示す。本研究により、認知症予防に効果的な運動プログラムを立案するための基礎的知見を提供することをめざす。