研究課題
基盤研究(B)
近年、自閉症スペクトラムなどの発達障害を持つ子供の増加が社会問題となっている。胎児の正常な脳発達には、ドコサヘキサエン酸(DHA)やアラキドン酸などの多価不飽和脂肪酸を母親が摂取することが重要であることはよく知られている。申請者は、DHAやアラキドン酸を母親が摂取した後、体内で生成するこれらの代謝物が胎児の脳へと積極的に移行し、胎児の正常な脳発達に寄与していることを見出した。本研究では、母体における多価不飽和脂肪酸の代謝物の生成がどのように制御されているのか、またそれらがどのように胎児脳へと移行し、胎児の正常な脳発達に寄与しているかを明らかにする。