研究課題
基盤研究(B)
過栄養に伴う脂肪肝、脂肪肝炎、肝癌の世界的な増加が指摘されている。マウスはヒトと異なり過栄養で脂肪肝になっても脂肪肝炎や肝癌にはなりにくい。その理由のひとつがマウスとヒトの胆汁酸組成の違いにあると考えられることから、ヒトの胆汁酸組成をマウス類似に変換させる技術の開発を目指す。具体的には、ヒトにはないがマウスが持っている胆汁酸代謝酵素(Cyp2a12とCyp2c70)を強制発現させた酵母にヒトの胆汁酸を代謝させて、胆汁酸構造をマウス型に改変する技術の確立を目指す。さらに、胆汁酸ヒト化マウスに胆汁酸代謝酵素発現酵母を投与することにより、in vivoで胆汁酸組成の改変と脂肪肝の進展予防を試みる。