研究課題
基盤研究(B)
アルツハイマー病(AD)に代表される神経変性疾患は加齢関連疾患であり、脳に病原性タンパク質が異常蓄積することを共通原因とする。脳にアミロイドβを蓄積するADマウスを用いた研究では、抗老化・寿命延長をもたらすカロリー制限やインスリンシグナル阻害が、病変を抑制した。本研究では、神経変性疾患との関連が未だ解明されていない抗老化・寿命延長介入に着目し、ADやパーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症の病変制御の可能性を検討し、メカニズムを解明する。特に、老化依存的な脳病変形成における「末梢-脳連関」に焦点をあて、全身老化が神経変性疾患を導くメカニズムに示唆を与えるとともに、新たな予防介入標的の同定を目指す。