研究課題
基盤研究(B)
食生活の欧米化に伴い、生活習慣病の罹患者や死亡数は増加の一途を辿っている。これまでにプリン作動性化学伝達を司る小胞型ヌクレオチドトランスポーター(VNUT)がオメガ3系多価不飽和脂肪酸のエイコサペンタエン酸を感知する作用標的であり、VNUTの阻害は副作用が少なく、有効に生活習慣病を予防・治療できることを明らかにした。しかし、オメガ3系多価不飽和脂肪酸の鎖長や不飽和度、側鎖の修飾による多様性がVNUTを制御する作動原理は不明なままである。本研究では、独自の解析技術を用いて、VNUTにおけるオメガ3系多価不飽和脂肪酸の新奇センサー機構を解明し、有用な多価不飽和脂肪酸を新たに同定することを目指す。