研究課題
基盤研究(B)
高性能計算分野で用いられている大規模計算環境では,最大性能のために生産性が犠牲となっている.この問題は,今後メニーコア・メニーノード化が進むにつれ,より深刻になる.トランザクショナルメモリ(TM)は,生産性の高いパラダイムとして有望視されるものの,メニーコア・メニーノードを活用して超並列で動作する実用的な実装は未だ存在しない.これに対し我々は,ソフトウェアキャッシュ一貫性制御とTM の競合制御を融合する新しいアルゴリズムによって,既存のTM 実装が持つ問題や制約を解消し,メニーコア・メニーノードを活用可能な分散TM 実装の開発を目指す.