研究課題
基盤研究(B)
喉頭がんや声帯ポリープなどの疾患では、喉の声帯付近に病変が発生し、しわがれ声などの発声障害が現れる。これらの疾患の治療においては早期発見が重要であるが、現状の音声診断では医師の聴覚による診断が行われており、客観性の担保に課題がある。本研究では、物理法則に基づくニューラルネットワーク(Physics-informed Neural Networks, PINNs)を用いた、喉頭がんや声帯ポリープの可能性がある患者の音声データから声帯の物理的状態を同定・診断する手法を開発し、発声障害の音声診断における信頼性・物理的解釈性を向上させることを目指す。