研究課題
基盤研究(B)
本研究では悪性リンパ腫の診断に用いられる病理顕微鏡画像中のすべての細胞の種別と異型性を記述し、この記述を構成要素として、細胞核から濾胞と呼ばれる小器官に至る各スケールにおける異型度を定量評価するシステムを開発する。このシステムはWHOの規準と同一の病理学的知見に基づく病型推定と進行度推定を実現するものであり、その推定根拠の説明も病理学的知見に沿ったものになる。説明可能性を保ちつつ病理診断の再現性と定量性を大幅に改善するために、画像中の個々の細胞種別の識別器を構築するとともに、がんの進行にともなう細胞組織の形態変化の定量評価モデルを構築する。