研究課題
基盤研究(B)
世界で4億人以上いる聴覚障害者は補聴器によって問題なく社会参画できると思われている。しかし、現在の補聴器は多くの軽度難聴者が困る賑やかな場面(例:レストランでの会話)ではその効果をあまり感じられず、社会参画への困難さに繋がっている。その理由は、補聴器は計算資源が限られることと、リアルタイム性を重視して雑音除去の性能を犠牲にしているからである。一方で高性能な深層学習を用いた雑音除去手法は、計算量と遅延が大きいため、補聴には不適とされてきた。そこで本研究では、会話の性質に着目したクラウド上の深層学習と連携する補聴器を実現する。