研究課題
基盤研究(B)
海洋窒素固定の全容は未解明であり、未だ過小評価状態にあると考えられている。本研究は沈降粒子という微小空間に窒素固定生物が広く生息し、窒素固定を行っていると仮説し、その空間的広がりの実際と分布要因を観測的に明らかにすることを目的とする。具体的には、本研究では北極から南極までの全球スケールで観測を実施し、様々な海域の沈降粒子中に生息する窒素固定生物の窒素固定活性をシングルセルレベルで明らかにする。そしてメタゲノム解析及び群集組成解析、環境データ解析によって、沈降粒子中の窒素固定生物の生理生態と他の微生物や環境との関わりを明らかにし、分布要因を解明する。