研究課題
基盤研究(B)
生物多様性の非常に高いサンゴ礁生態系は、CO2増加による地球温暖化および海洋酸性化の危機に直面している。サンゴ礁生態系の維持は、(炭酸塩の生成)-(炭酸塩の消失)で決定される。しかし、堆積物中の溶解メカニズムの理解および定量的な将来予測は、ほとんどなされていない。本研究では、そのボトルネックとなっている現場観測のための全固体型炭酸イオン(CO32-)センサーを開発し、堆積物中に埋め込むことで鉛直プロファイルを世界各地で観測する。そのデータを基に数値モデルを構築し、サンゴ礁生態系が維持し得る閾値をCO2濃度として示す。