研究課題
基盤研究(B)
乾燥地で進行する砂漠化は、局所的な土地劣化を引き起こすだけでなく、生態系サービスの低下や気候変動との相互作用を通じて広域的な影響を招くため、ローカル・グローバル双方の視点からの砂漠化対策が不可欠である。本研究では、北東アジアの砂漠化地域であり、かつ黄砂・砂塵嵐(ダスト)の発生源であるモンゴルの乾燥地を対象に、砂漠化対処技術がローカルな生態系サービスの向上とダスト発生による広域的な影響の軽減にどの程度寄与するのかを野外で検証・評価したうえで、ダスト発生制御とのシナジー効果を最大化する「持続可能な土地管理」オプションを提示する。