研究課題
基盤研究(B)
世界的に絶滅の進む両生類において、その保全と人間活動との両立は急務である。この際、水の時代と陸の時代のどちらが適応度に強く影響するかを考慮する必要があるが、これまでは陸の時代のみが考慮されることが多かった。本研究では、両生類の保全において水の時代を考慮することで、水と陸の状況および対象種の生態的特性に合わせた、効率的で効果的な保全経路の選択を可能とする。そのために、1) 成体の水晶体の安定同位体比から履歴を復元して変態サイズを特定し、生存率、成長率との関係を明らかにする、2) 数理モデルを用いて水陸の重要性を定量的に明らかにする、3) 野外調査から裏付けを行う、という多面的なアプローチを行う。