研究課題
基盤研究(B)
北方林では近年森林火災の頻度が著しく増加している。これにより、北方林の天然資源に対する経済的損失が深刻化している。しかし、これまで気候変動による影響を評価する際に、森林火災の影響は十分に考慮されてこなかった。本研究では「気候変動に伴う森林火災の増加と激化が、北方林の生態系サービスにどのような影響を与えるのか?」を解明することを目的とする。環北極域の国々を対象に200-100年にわたる森林モニタリングデータや衛星画像データを用いて、森林の炭素貯蔵量や吸収機能を推定する。気候変動や森林火災に対する自然に根ざした解決策や適応管理策の策定に資し、北方林の長期持続可能性を支える戦略の開発に貢献する。