在来種は本当に「在来」か？草本における外来系統の隠れた侵入実態の解明

• 研究課題/領域番号: 25K03317
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分64040:自然共生システム関連
• 研究機関: 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
• 研究代表者: 松橋 彩衣子 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 植物防疫研究部門, 主任研究員 (20720626)
• 研究分担者: 江川 知花 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境研究部門, 主任研究員 (10765019) ; 板垣 智之 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 植物防疫研究部門, 研究員 (10817521) ; 下野 嘉子 京都大学, 農学研究科, 准教授 (40469755) ; 早川 宗志 ふじのくに地球環境史ミュージアム, 学芸課, 准教授 (80783828)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2030-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円); 2029年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円); 2028年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円); 2027年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円); 2026年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円); 2025年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
• キーワード: 侵入生態 / 植物 / 雑草 / 外来 / 進化

研究開始時の研究の概要

本研究は、在来種の新たに侵入した外来系統の侵入実態を明らかにすることを目的とする。日本で広く分布する在来草本3種（カラスムギ・シロザ・ホトケノザ）について、外来系統によって①種の遺伝系統とその分布は変化したか　②種の侵略性は向上したかを検証する。日本全国を対象に、現存個体とさく葉標本を用いて集団遺伝構造の時空間的変化を分析し、系統による形質の違いを定量することで、侵略性を評価する。昔から変わらないと思い込まれてきた在来種は、本当に「在来」なのか、より侵略的になっていないかを検証することで、「種」の質的変化を見る重要性を指摘すると同時に、在来種の遺伝的保護及び適切な雑草管理への理解に貢献する。