研究課題
基盤研究(B)
「息を凝らす」や「息を合わせる」と言った表現があるように、呼吸はガス交換という生命維持のための機能を超えて、緊張や協調といった様々な場面で無意識的または意識的に制御される。近年の研究から、呼吸のリズムは視覚や触覚などの環境の知覚に作用する可能性が示唆されている。しかしながら、現在までに呼吸リズムが人間の知覚に与える影響とそのメカニズムについての体系的な理解は得られていない。本研究では、これまでの研究の課題点に取り組み、人間の知覚を制御する呼吸リズムの多層的なメカニズムの解明を目指す。