研究課題
基盤研究(B)
ヒトiPS細胞は、心筋細胞分化をin vitroで再現し、その分化メカニズムの解明や創薬のツールとして極めて有用である。しかし、大きな課題が二つある。一つは、ヒトiPS細胞の分化指向性の問題であり、二つ目は、成熟心筋への分化阻害である。本研究では、既存のヒトiPS細胞に加え、新たに心臓手術時の検体試料であるヒト心筋、ヒト心筋から樹立するiPS細胞を材料とし、様々なエピジェネティクス網羅的データを取得し、これら膨大なオミクスデータと機械学習を組み合わせて解析することで、第一の課題:iPS細胞の心筋分化指向性と、第二の課題:成熟心筋分化阻害の要因となる因子や分子ネットワークの同定を行う。