研究課題
基盤研究(B)
脳疾患に伴う炎症では、脳内外の免疫細胞(マクロファージやグリア細胞など)が中心的な役割を担う。この時免疫細胞は、複数の機能的集団(サブタイプ)に分化し、多様で複雑な役割を担うと考えられているが、これらのサブタイプの正確な役割は不明なままである。我々はこれまでに、量子計測技術を駆使して、生体脳における免疫細胞のサブタイプ分類を世界に先駆けて実現した。本研究では、パーキンソン病・脳卒中・がん転移モデルマウスを用い、疾患特異的なサブタイプを同定し、良性と悪性のサブタイプを明らかにする。将来的には、免疫細胞のサブタイプを制御することで脳疾患の新たな治療法開発を目指す。