研究課題
基盤研究(B)
三次元器官再生は次世代の再生医療と位置付けられている。発生生物学や幹細胞生物学の発展に伴い、多能性幹細胞からほとんどすべての細胞種、ほとんどすべてのミニ器官であるオルガノイドが作り出されているが、現在までに機能的な大型器官を再生させるには至っていない。そこで本研究課題では、新たな器官再生方法の確立を目指し、器官再生の起点となる傷上皮の形成機構の解明と指先誘導方法の確立を目的とする。このため、1)成体マウスの指再生における傷上皮タイミングの特定、2)傷上皮形成過程の分子メカニズムの解明、3)生体外における人工傷上皮形成技術の確立と指再生誘導能の検証を行う。