研究課題
基盤研究(B)
アトピー性皮膚炎(AD)の患者の皮表構造は健常人と異なり、キメが荒く、また、汗のかきかた(発汗反応)も異なることがわかっています。人は安静時に微量に発汗しており、これは基礎発汗と呼ばれ、基礎発汗は肌のバリア機能の維持に対して重要な役割を果たしています。炎症性皮膚疾患は基礎発汗障害に起因して発生し、悪化することがあります。そのため、本研究で開発するAI診断支援システムを用いることにより、患者の基礎発汗を検出し、皮表微細構造(キメの状態)を定量化することで、症状の進行や回復の程度を客観的に判断し、診断を支援する指針となることが期待されています。