ダルマキールティ著『ヴァーダ・ニヤーヤ』の総合的研究

• 研究課題/領域番号: 25K03579
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
• 研究機関: 神戸女子大学
• 研究代表者: 室屋 安孝 神戸女子大学, 文学部, 教授 (10964017)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2029-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円); 2028年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2027年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
• キーワード: 仏教論理学 / 仏教認識論 / 議論学 / ダルマキールティ / シャーンタラクシタ

研究開始時の研究の概要

インド仏教瑜伽行唯識派のダルマキールティ(550-660年頃)の『ヴァーダ・ニヤーヤ』（論議規定）は、論理学を基礎にすえて議論の合理性を定義し、議論のルールと勝敗の基準を定式化した議論学を主題とする。その本文テクストは多くの問題を抱えていたが、近年、新出写本の発見によって研究環境が改善され、新たな批判校訂と、シャーンタラクシタ(8世紀頃)の注釈や関連資料の精査を含めた解読研究が可能となった。そこで本研究は、新たな批判校訂本に基づく『ヴァーダ・ニヤーヤ』の文献学的解読や翻訳研究などの総合的研究を行うことにより、後期ダルマキールティの議論学の全体像を明らかにすることが目的である。