幕末・明治期の暦と宗教思想――仏教・国学・儒学・陰陽道における暦の思想史

• 研究課題/領域番号: 25K03586
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分01030:宗教学関連
• 研究機関: 青森公立大学
• 研究代表者: 下村 育世 青森公立大学, 経営経済学部, 准教授 (00723173)
• 研究分担者: 林 淳 東洋大学, 東洋学研究所, 客員研究員 (90156456) ; 岡田 正彦 天理大学, 人文学部, 教授 (00309519) ; 遠藤 潤 國學院大學, 神道文化学部, 教授 (30365514)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2028-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2027年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2025年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
• キーワード: 太陽暦 / 仏教天文学 / 天朝無窮暦 / 陰陽道 / 神武天皇即位紀元

研究開始時の研究の概要

日本は古代から太陰太陽暦を採用してきたが、明治6年に太陽暦へと改暦した。通念的に
はグローバルスタンダードの暦を採用したと理解されるが、そこに至るまでには太陽暦
としても多様な案があった。本研究では、「太陽暦」が日本人にどのように理解・受容さ
れてきたかを、幕末に遡り仏教、国学、陰陽道、儒学の立場からその思想形成と影響関係
を考察し、明治改暦期にそれらがいかなる形で結実したかを見定めようとする。これにより、幕末・明治期の西洋天文学が仏教、国学、陰陽道、儒学、洋学、キリスト教に与えた影響と、これらの相互関係や当時の社会における思想伝統の政治的・思想的布置を、暦という視座を通じて明らかにする。