研究課題
基盤研究(C)
本研究は、社会主義期に活発な宗教活動が維持されたことで、学説上「例外」として扱われがちなポーランドを、フランス特有の世俗化の形態と考えられているlaicization(ライシテ化)の系譜に位置づけ、プロテスタント圏とカトリック圏が経験した2つの「世俗化」という枠組みの中で説明することを目的とするものである。世俗化やグローバル化が1960年代のポーランドのカトリック教会に与えた影響と、青年層によるその受容に着目し、その経験の特殊性と普遍性を史料に基づき解明する。