研究課題
基盤研究(C)
現代ウクライナ美術を牽引する1980-90年代生まれの作家達に焦点を当て、現代ウクライナ美術における①ソ連という歴史的遺産への対峙の問題、②2014年のクリミア併合、2022年の全面侵攻以前と以降の主題の変化と連続性、③戦争の表象、④ウクライナにおける文化摩擦・文化接触の表象(④-1 ウクライナにおけるユダヤ人問題の描写、④-2 戦争に伴う難民、移民の主題、④-3 ウクライナと日本の文化接触)を明らかにし、現代ウクライナ社会に通底する根本的な問題を美術史の視点から考察する。現代ウクライナ美術の根幹を為す中心的な主題の研究を通じて、ウクライナ現代美術の特徴と諸相を新たな独自の視点で提示する。