研究課題
基盤研究(C)
本研究は、わが国において明治時代初期から戦前にかけて撮影された仏像を被写体とする古写真、仏像の写真を用いて製作された絵はがき、戦前に広範に流通した売立目録を用いて欧米の美術館・博物館が蔵する日本の仏像の来歴を解明する。申請者は若手研究(22K13012)において奈良伝来の仏像に焦点をあて、それらを被写体とする古写真・絵はがき・売立目録に関する情報を幅広く収集してデジタル化し、横断的な検索を行うことで従来の様式論・形式論や文献資料の検討からでは明らかにしえなかった仏像の来歴を詳細に跡付けた。本研究では若手研究の課題を発展的に継承し、欧米所在の仏像の来歴を解明するための基礎的な調査を実施する。