研究課題
基盤研究(C)
本研究は、ジャポニスムが流行した19世紀後半から20世紀初頭にかけて、イギリスの博物館に日本美術・工芸品を寄贈、売却した人々についてのデータベースを構築し、人的ネットワークとモノの移動について明らかにする。つまり、どのような人々が、どのような経緯で、日本の美術・工作品を英国もたらしたのか明らかにして、19世紀後半のグローバリゼーションの中で複雑化した人的ネットワークとモノの移動を解明すると共に、「ジャポニスム」と「日本近代美術史」として各領域に別れて研究が行われてきたことから生じたギャップを埋めて、東西の近代美術交流史を総合的な視野で捉えた新たな研究手法を構築する。