研究課題
基盤研究(C)
オブジェクト・ベースト・ラーニング(OBL)は、大学コレクションや文化財を教育に接続する方法論として注目されるだけでなく、学習者の習熟度や専門領域が多様な場合にも機能することから、所蔵文化財を広く開く可能性をもっている。本研究は、日本におけるOBL実践を、豊富なデータに基づいて分析する最初の研究であり、日本の現状を踏まえたOBL実践の方法論を構築・提案しようとするものである。整理・分析した実践データを共有化し日本での少ない実践を研究に開く可能性も探る。また、対話型鑑賞との比較研究も行い、OBL実践の意義と位置づけを大学ミュージアムや大学教育にとどまらない広い領域と関わる形で示すことを目指す。