研究課題
基盤研究(C)
再現性問題は医生命科学と心理学を中心に展開されたものであるが、再現性概念自体の分析およびメタリサーチが実施され、各研究領域で「ナラティブとしての再現性の危機」の分析が進められている。こうした動向を踏まえ、本研究では科学的方法論という科学哲学の伝統的な研究領域に研究の再現性問題を位置付ける。基本文献の探索に加え、国内の多様な研究領域の研究者に対する再現性問題の定量的な調査の結果をエビデンスとする。また、科学的推論の妥当性の確保という研究現場における「方法論」を、出版バイアスや研究評価など科学研究のマクロな動向(=メタサイエンス運動)の展開から解明する。