仙台藩伊達吉村時代の能楽―「獅山公御流儀」の形成と実態―

• 研究課題/領域番号: 25K03830
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分02010:日本文学関連
• 研究機関: 法政大学
• 研究代表者: 深澤 希望 法政大学, 能楽研究所, 研究補助者 (81010395)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2028-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2027年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円); 2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円); 2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
• キーワード: 能楽 / 仙台藩 / 伊達吉村 / 金春流 / 技芸伝承

研究開始時の研究の概要

仙台藩は能楽を愛好した藩主が多くいることで知られている。なかでも、伊達吉村（獅山公）は、金春流大蔵家に師事し稽古を積み、後年には自藩の能役者に自ら指南したことで、吉村時代の仙台藩能楽は「獅山公御流儀」と呼ばれた。伊達吉村は自藩の能楽伝授に直接的に踏み込んだ稀有な藩主と言える。伊達家旧蔵能楽資料は、歴史資料、演技・演出資料とも偏りなく伝存し、質、量ともに充実した宝庫といえるが、それらを有機的に結び付け、仙台藩の能楽を解明する研究は多くはない。本研究では、「獅山公御流儀」の形成過程と技芸の実態を、史料および演技・演出資料の両面から捉え、大名と能楽の関わり、技芸伝授のあり方について考察する。