芭蕉没後の都市系俳諧の研究：句風の難解化を視座として

• 研究課題/領域番号: 25K03850
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分02010:日本文学関連
• 研究機関: 成蹊大学
• 研究代表者: 牧 藍子 成蹊大学, 文学部, 准教授 (20633788)
• 研究分担者: 佐藤 勝明 和洋女子大学, 人文学部, 教授 (60255172) ; 伊藤 善隆 立正大学, 文学部, 教授 (30287940)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2030-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2029年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円); 2028年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2027年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 近世文学 / 俳諧 / 都市系俳諧 / 宝永・正徳 / 連句

研究開始時の研究の概要

芭蕉没後の都市系俳諧の実態を、句風の難解化という問題を切り口に解明する。主に注目するのは、江戸で前句付興行を行っていた貞門俳諧師不角、芭蕉没後、彦根俳壇を牽引した蕉門の許六、当時京都で人気を博した春澄や団水の交友圏内にあった俳人李梅である。俳系や活動圏を異にする三者の連句を、共通の分析基準に基づいて統一的に分析することで、その差異を客観的に提示し、句風の難解化の度合やその性格の違い、背景等を実証的に示す。また、各地の俳人の交流のさまや、都市系・地方系の二元論ではとらえられない俳壇の重層的な構造をあぶり出すことで、芭蕉没後の混迷期として看過されてきた宝永・正徳期の俳壇の全体像を明らかにする。