研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、(Ⅰ)新出の大倉家旧蔵「源氏物語絵屏風」をとりあげ、その図様に影響を及ぼしたと考えられる『絵入源氏物語』との共通性をおさえつつ細部における相違点を確認し、そこに独自の工夫があることを明らかにしたうえで、(Ⅱ)「国宝源氏物語絵巻」に見られる文学的工夫という観点から当該絵屏風との関係性を読み解くことを通して、「源氏絵」の継承・変奏の系譜に新たなる観点を導入する。