明治期の福祉思想・啓蒙思想における森盲天外と障害当事者表現

• 研究課題/領域番号: 25K03883
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分02010:日本文学関連
• 研究機関: 高知県立大学
• 研究代表者: 沼田 真里 高知県立大学, 文化学部, 准教授 (20847933)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2029-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2028年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円); 2027年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円); 2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円); 2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
• キーワード: 障害者の自己表現 / 森盲天外 / 障害者文学 / 明治期の福祉思想 / 明治期の啓蒙思想

研究開始時の研究の概要

明治から昭和初期に活躍した森盲天外は33歳で両目を失明するも、その後も地方政治家として功績を残し、多くの著作を残した。
本研究は、彼を啓蒙思想家・福祉思想家として再評価するとともに、福沢諭吉や中村正直などの明治啓蒙思想家や、中江兆民や植木枝盛といった自由民権運動家たちの思想と比較・検討を行う。また、点字雑誌『むつぼしのひかり』にみられる当時の障害当事者の自己表現と盲天外の思想を対照し、その特徴を浮き彫りにする。この研究を通じて、日本近代における障害者の自己表現と福祉思想の形成過程、そして民主的な人権意識の源流を探る。