両義的な情動と主体の（不）自由ーアメリカ演劇における自由の領域の変容

• 研究課題/領域番号: 25K03932
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分02030:英文学および英語圏文学関連
• 研究機関: 青山学院大学
• 研究代表者: 外岡 尚美 青山学院大学, 文学部, 教授 (10227605)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2028-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円); 2027年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 情動 / 主体 / 身体 / アフリカ系アメリカ演劇 / ネオリベラリズム

研究開始時の研究の概要

1990年代以降展開した、主体性生産に着目したネオリベラリズム体制の批判的研究と、身体的物質性のダイナミズムに着目した情動研究を背景に、アフリカ系アメリカ演劇における主体性とエージェンシー（agency)および情動の作用を歴史的に分析する。19世紀から20世紀転換期、1950年代、1990年代というアフリカ系アメリカ演劇の転換期の代表的作品における主体性と市場の関係、および主体の資本化を脱臼し異なる思考を生み出す潜在的可能性の有無を探る。同時に現代アメリカ演劇でも特に市場と人間の関係に着目するユダヤ系作家の作品との比較によって、人種と主体の資本化の問題との関係を検討する。