アラスカ先住民クリンギット(トリンギット)の言語・文化教育のパイオニアであるウォルター・ソボレフ(1908-2011)と、民族文化を世界に広く知らしめた作家ノーラ・マークス・ダウエンハウアー(1927-2017)が残した手記や記録と、アラスカ州の同化教育責任者シェルドン・ジャクソン(1834-1909)の記録をもとに、19-20世紀の州南東部の同化教育の実態を、教える側と学ぶ側双方の観点から解明する。そして、ソボレフ等が教育の中で得た教訓や経験が、その後の先住民の言語・文化教育にどのように発展的に活かされたかを明らかにすることによって「民族共生にはどのような教育が重要か」を明らかにする。
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