新しいノルマンディー文学の構築に向けて：破壊と再生をイメージする作家たち

• 研究課題/領域番号: 25K03987
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分02040:ヨーロッパ文学関連
• 研究機関: 筑波大学
• 研究代表者: 小川 美登里 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (80361294)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2030-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円); 2029年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2028年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円); 2027年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円); 2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円); 2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
• キーワード: 現代文学 / プルースト / デュラス / キニャール / ノルマンディー

研究開始時の研究の概要

20世紀前半までの「高級避暑地」としてのノルマンディー表象は、第二次世界大戦、とりわけノルマンディー上陸作戦とその余波により、破壊や廃墟のイメージへと一転した。
戦争によって一旦途切れたノルマンディー表象を対象に、20世紀から現代までの作品を通して繋ぎ合わせ、現代文学におけるその重要性を証明する。その際、文化的特色を重視する地域研究ではなく、文学が射程とする普遍性の探究を軸にすえ、フランス文学を代表する三作家プルースト、デュラス、キニャールを取り上げる。彼らはそれぞれの形でノルマンディーに関わり、ノルマンディーに刺激を受け、作品に取り入れた。ノルマンディー表象という視点で系譜学的に読み解く。