研究課題
基盤研究(C)
ル・コルビュジエの蔵書には少なからぬ文学作品が含まれており、この建築家が文学にも親しんでいたことが分かる。本研究課題では、ル・コルビュジエ財団が所蔵しているこれらの蔵書のなかから文学作品を集中的に調査し、20世紀を代表するこの建築家・都市計画家が文学作品にどのような関心を寄せていたのか、またル・コルビュジエを経由することでこれらの文学作品のどのような読解の可能性が導き出されるのかを検討する。さらにこのような検討を通じて文学と都市という問題系に都市計画というこれまであまり前景化されてこなかったテーマを導入することで新たなアプローチの可能性を探る。