研究課題
基盤研究(C)
フランス20世紀を代表する詩人・劇作家であるポール・クローデルは、文学史ではキリスト教文学者として紹介される。しかし、クローデル研究ではカトリックとの関係は回避されることが多く、19世紀から20世紀のカトリック教会やカトリシスムとの関係からクローデルについて論じたものは多くない。だが、実際には政教分離法への反発や新トマス主義などカトリックのさまざまな動向にクローデルは関わっている。とりわけ、カトリックの〈近代主義〉に対して彼は反発と共振をし、その痕跡を彼の作品から読み取れる。本研究は、〈近代主義〉とクローデルとの関係を分析し、それが彼の文学や思想に少なからず影響を与えたことを明らかにする。