研究課題
基盤研究(C)
本研究は、1970年代の在日朝鮮人文学と沖縄文学が、大阪におけるそれぞれの密集地域 (猪飼野(生野区)と大正区)およびその間にある釜ヶ崎(愛隣地区)を文学の対象にしていることに着目し、それら作品群の可能性を検討する。具体的には大正区‐釜ヶ崎‐猪飼野が70年代の在日朝鮮人文学と沖縄文学にいかなる影響を及ぼしたのか、そしてこれら「見えない町」とされてきたベルト状の地帯がいかに書かれてきたのかを分析し、ジャンル横断的な文学史の構築を目指す。