研究課題
基盤研究(C)
本研究は母親から子どもへの発話を分析し、注意の向け方と発話の意味や文章構造との関連性について、子どもがどのように学習するのかを検証する。方法として、意図的な行動や偶発的な出来事を描いた絵について、母親から子どもに説明してもらう。そして母親の発話から、①行為者や被行為者のどちらに注意を向けるか、②使用される文章構造や文脈に応じた使い方を分析する。同時に、③子どもの視線計測も行い、母親の語りかけに応じて子どもの注意の向け方がどのように変化するかを調べる。この分析を通じて、母親の言語的インプットが子どもの言語発達、特に形式と意味の対応付けに与える影響を解明し、言語学習メカニズムの理解に貢献する。