研究課題
基盤研究(C)
本研究は、日本語学習者の発話に見られる「外国語なまり」の音響的特徴を定量的に明らかにし、それらが聞き手の評価にどのような影響を与えるかについて検討する。学習者の母語別に典型韻律モデルを構築し、それぞれどのような特徴が見られるかを音響的に明らかにする。そして、それに基づいて合成音声を作成し、自然性や理解のしやすさだけでなく、信頼感、親しみ易さといった心理的印象に基づいて日本語母語話者による印象評価を行う。本研究は、日本語音声の中間言語研究に音響工学や心理学など学際的なアプローチを取り入れ、実証的に取り組むことを通して、日本語音声習得や音声コミュニケーション教育に資する成果を提供することを目指す。