研究課題
基盤研究(C)
広島大学文学部所蔵シュメール語楔形文字粘土板(366点(うち362点が未公刊))、およびイラク国立博物館所蔵ギッシャ出土粘土板(約68点)を公刊する。これらは、紀元前三千年紀の古代メソポタミア文明における未公刊資料であり、あらたな資料群の公開は、言語学のみならず、歴史学、宗教学的にも大きな意義がある。シュメール語は同系統の言語が知られておらず、とくに紀元前三千年紀のシュメール語については、まだ文法の記述が十分におこなわれていない。これらの言語データも利用して、死語となる前のシュメール語の文法を記述を目指す。