オスマン朝の都イスタンブルにおける「共生」の食文化史研究

• 研究課題/領域番号: 25K04408
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分03010:史学一般関連
• 研究機関: 関西大学
• 研究代表者: 澤井 一彰 関西大学, 文学部, 教授 (80635855)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2030-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円); 2029年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円); 2028年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2027年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
• キーワード: オスマン朝 / イスタンブル / 地中海世界 / 食文化 / 多文化共生

研究開始時の研究の概要

本研究は16、17世紀を対象として、異なる文化的背景を有する多様な人々が集住したオスマン朝の帝都イスタンブルにおける「共生」の実相を、飲食行為を取り巻く諸問題に焦点を絞ることで、歴史学の手法を用いて明らかにする。
具体的には、「共生」が実現されていたか否かという、抽象的な二項対立的議論からは距離を置き、ブドウとその加工品という物資の取り扱われ方に着目しつつ「共生」の実態に迫る。
その際、同時代に作成された文書史料を数多く利用しつつ、実証的な検討を行う。この一連の作業を通じて、イスタンブルを事例とした「共生」のメカニズムのみならず、問題や対立さらには解決策とその効果についても解明していく。