研究課題
基盤研究(C)
近年の一次史料にもとづく遊廓・公娼制度研究の進展をふまえて、第一に、分析視角および方法として遊廓社会論を用いて近世遊廓との比較を意識しながら社会構造分析を深めるとともに、第二に、女性史・ジェンダー史の観点から性売女性を歴史的主体として位置づける視点を徹底し、さらに主体と構造の内的連関の検討を通じて、性買売の歴史的実態を明らかにすることをめざす。分析対象には、周旋業者(芸娼妓紹介業)の史料を用い、事例の蓄積を通じて、比較史的な分析もおこないたい。